広葉樹業界に対する警告について我々は如何に対応するか。

2021年春先から始まったウッドショックは当初針葉樹だけでしたが現在は広葉樹まで悪影響を及ぼし始めています。2022年1月1日に実施されたロシア材広葉樹原木の輸出禁止措置はアメリカ材もしくはヨーロッパ材と国内の資源にシフトすれば乗り越えられるとおおよそ考えてきたと思います。しかし長引くパンデミックと急変したウクライナ危機は我々日本の無垢材をご使用して頂いている業界に警告を与えている様に思えてならないのです。現在の世界的な広葉樹のトレンドはブラックウオールナットとホワイトオークの2樹種です。その2樹種に世界中で買いが入っています。現地の先物価格を聞きましたが、現在のドル高円安と船運賃の高騰を全て計算してコストを計算するともはや御客様に20%~30%程度の価格改定をお願いする様な生ぬるい状況では有りません。極端に言えば倍の価格になる可能性も出てきたと思います。こういう偏ったトレンドを少しでも変更して頂きたいと思っています。結論を言います。アメリカ広葉樹の中で生産量が35%位有るレッドオークをもっと多く使用して頂けたら嬉しく思います。産地も色々有りますが、比較的扱いやすい樹種です。日本人の創意工夫が有れば素晴らしい木を使った物作りに貢献できる樹種だと思います。