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木材の基礎知識

1、木の種類

木材には、「針葉樹」と「広葉樹」という2種類が存在します。

針葉樹は針のように先のとがった葉を持つ木です。代表的な樹種はスギ・ヒノキ・マツがその仲間です。広葉樹というのは葉が広い木です。代表的な樹種はナラ・タモ・カツラ等がその仲間です。

針葉樹は比較的立ち木はまっすぐに伸びる傾向が有り、世界一高さが有るアメリカのセコイアも針葉樹の仲間です。用途は主に建築の造作材及び構造材です。材質は乾燥が不十分な時は、少し柔らかいですが、時間を経過して経年変化をすれば適度の硬さになります。京都・奈良の古い寺社を見て頂ければ解かるように凄く長持ちするヒノキ材が針葉樹の中まで代表的存在です。

広葉樹は針葉樹に比べて用材として使える原木の長さが短いです。材質は柔らかい木も有れば硬い木も有り現在家具や工芸品の材料として使われています。

針葉樹と広葉樹は使い方があります。信頼出来るプロの材木屋に相談してください。

2、木材の乾燥方法と伸び縮み・保湿性能

木材は、製材してすぐ使える材料では有りません。乾燥と言う作業を経なければ使え ません。乾燥方法には天然乾燥と人工乾燥と二つの技術が存在します。昔は殆ど天然 乾燥でしたが、現在は人工乾燥が主流になっています。

何故人工乾燥が主流になったのでしょうか。
製材メーカーの立場から見れば、製材して乾燥するまでの時間が天然乾燥なら1年以上掛かるが人工乾燥なら半年以内でお金に換金出来るメリットの為です。他方木を使うユーザーさんの住まいの作り方の変化つまり高気密住宅に住みたい要求に対して、人工乾燥の方が天然乾燥より少し木が動 きにくいと言う性質に着目したのでしょう。しかし人工乾燥だから全く狂わないとは言えません。人工乾燥の方が少し木の伸び縮みが小さいだけです。又人工乾燥は木の 表面の細胞を壊してしまいます。天然乾燥は乾燥時間が掛かりますが木の細胞は痛んでいません。そのお陰で天然塗料も美しく木にのり木が本来持つ美しさを醸しだすの は時間をかけた天然乾燥がベストだと考えています。

一般に木は湿度の変化により湿ると膨張し、乾くと縮むなど、と言われていますが人工乾燥の方は伸び縮みが少ないと言う事は材が持つ湿度調整能力が落ちていると私は 思います。
他方天然乾燥でも時間を掛ければ人工乾燥に近い状態まで乾燥させる事は可能です。人工乾燥材と天然乾燥材を使い分ける事が正しい木材の使い方だと思います。

3、木材の良さを今の社会にどう活かす。

近年、人間の身の回りは人間が作った物ばかりの中で生活しています。パソコン・携帯・デジカメ・車等人間の果てしない欲求に対して欲求を満たす物作りをしてきました。こう言う文明生活ではどこかで人間は癒し・安らぎを得たいと思います。その癒し・安らぎを得られるのは自然素材である木材を使用した物以外にないと思います。ただし今の住まい作りは、日本人に求められる本当の住まいをエンジョイする事が可能な仕組みを提供しているとは思えません。それを正しい木使いに改めていく必要があると思います。

その為に服部商店では毎月の木材に纏わる情報を皆様に包み隠さず情報公開をして、本当に日本人に求められる木使いを如何にすれば出来るかと考え行動しています。

4、原木の製材方法と板目と柾目の話

原木を製材するには原木に合った製材方法が必要です。北米産針葉樹は主に柾目に製材します。国産針葉樹は柾目でも板目にも製材できます。この違った製材方法を取るのは原木の性質によって変わるのです。

値段の単純比較板目材と柾目材どちらが安いですかと言う話はナンセンスです。

柾目は単純に言えば狂いが発生する可能性が有る所に使う必要が有ります。板目は単純に巾の広さが必要な所に使いやすいです。

柾目と板目の使い方は、信頼出来るプロの材木屋に相談してください。

5、集成材の本当の話

集成材は余った材料を使用して使いやすい木材製品を作ると言う発想で作られ始められました。集成材が主流になってしまった日本に大きな影響を与えたのがインドネシア政府の政策です。約25年昔に木材製材品の輸出規制を実施したときから凄く間違った方向に向かいました。彼らは原木で輸出していたら現地の人々の雇用は一向に増えないから工業化商品にしなければならないと考えました。その発想から出来たのが所謂フリー盤(集成材の既製品例えば長さ4000ミリ厚み25ミリ巾500ミリの仕上げのした商品)と言う商品が入ってきました。当時は平割りと言う製材品がまだまだ多く輸入されていたので集成材と平割りは共存出来ると我々も考えていたのですが、現実には上手く使い分けが出来なかったのです。集成材が主な木材の流通をしめてしまった現在の日本では本当に人間の健康に優しい無垢の物を作りたいと消費者の方々が思っても買えないようになってしまったのです。